原点の二人
伊豆山から帰って次の日は…大晦日。
鎌倉の実家から近い江ノ島では大祓へがあるとのことで、また家族と、そして私の母と一緒に出かけました。
私の母は私が大学生の頃、目が見えなくなり…なので出かける時は腕を組んで一緒に歩くのですが…その日もそのように、大晦日でいつもより賑わっている江ノ島を歩いていました。
その頃の母は「修善寺に行きたい」と盛んに言っていました。頼家ゆかりの場所に行きたいと言っていたのですが…少し遠いのでなかなか行けず…その関連で頼朝ゆかりの伊豆山に行くことになり…その母というのが昔から巫女的な感じのところがあるのです。何かを見通しているような…そんなところがある人です。
そんな母と伊豆山登山の次の日に江ノ島の大祓へに参加し、茅の輪をくぐり…そして帰って来てから…私は体調がおかしくなってしまったのです。
熱が出るというわけではありませんが…気だるくなり…夫のことが嫌になってきて…気持ちが不安定になり大ゲンカ。伊豆山に登った時に貧血で気分が悪くなった私のことを気遣いもせず自分だけさっさと登って行ってしまったことが…ものすごく嫌になってきたのです。
別れたいと思うくらい(笑)
伊豆山は、頼朝と政子の馴れ初めもあるくらい恋愛にも効くそうなところらしいのに…私には違ったようです。
その不機嫌さはお正月の三が日の間つづき…実家から帰ると治りましたが…
…それから…私は歴史を調べたくなったのです。
最初は頼朝や義経のことから…
そして…伊豆山の石の祠のことが忘れられなくて…その石の祠がみていた大海原。伊豆七島。黒曜石。神津島…。
…すると…縄文時代の頃、伊豆山や伊豆のあたりはきっと栄えていただろうと…確信したのです。
…そしてだんだんと…女性。巫女的な。
そんな女性を意識し出し…きっと女系の一族がいただろうと…。
そんなことを思い始めながら…あるブログにコメントを出していると(ブログにコメントを書き込むというのは初めてでしたが…)、「和邇氏」というキーワードを教えてもらい…そこからまた私の妄想は繋がり始め…
女系の一族。
そこにある日、男の人がやってきた。
その二人は恋に落ちた。
その二人はきっと、今の日本という国の原点をつくっただろうと…
伊豆山を意識するとそんなことが…私の心のなかに浮かび始めたのです。