機織姫を探して…

今、私はひとりの姫を探しています。 その姫と…私は伊豆の山ですれ違ったようです。 …それからいろいろなことがつながり始めました…

「潮満珠(しおみつたま)」「潮涸珠(しおふるたま)」は「水」…その本来の「姿」…

 

「みちひ」さんに教えていただいた『古代の鉄と神々』(著:真弓常忠)を読んでから…

いろいろ思い当たるところがたくさんありまして…

書きたいことが山ほどあるのですけれど(笑)…時間がなくて…

順々に書いていきますが…

 

まずは「潮満珠(しおみつたま)潮涸珠(しおふるたま)」について…

 

古事記』『日本書紀』の「山幸彦」「海幸彦」の話のなかに出てくるそうなのですが…

山幸彦 - 火遠理命古事記)・彦火火出見尊日本書紀

海幸彦 - 火照命古事記)・火闌降命日本書紀

名前のごとく、の猟が得意な山幸彦(弟)と、の漁が得意な海幸彦(兄)の話である。兄弟はある日猟具を交換し、山幸彦は魚釣りに出掛けたが、兄に借りた釣針を失くしてしまう。困り果てていた所、塩椎神(しおつちのかみ)に教えられ、小舟に乗り「綿津見神宮(わたつみのかみのみや)」(又は綿津見の宮、海神の宮殿の意味)に赴く[9]

海神(大綿津見神)に歓迎され、豊玉姫(豊玉毘売命・とよたまひめ)と結婚し、綿津見神宮で楽しく暮らすうち既に3年もの月日が経っていた。山幸彦は地上へ帰らねばならず、豊玉姫に失くした釣針と、霊力のある玉「潮盈珠(しおみつたま)」と「潮乾珠(しおふるたま)」を貰い、その玉を使って海幸彦をこらしめ、忠誠を誓わせたという[1]。この海幸彦は交易していた隼人族の祖と考えられる[1][8]

その後、妻の豊玉姫は子供を産み、それが鵜草葺不合命(うがやふきあえずのみこと)であり、山幸彦は神武天皇祖父にあたる。

 

この「二つの玉」とは、どんなものなのか…想像するしかないと思っていましたが…

調べてみると、宮崎の「鵜戸神宮」には「神宝」として伝わっているものがあるそうで、

…なんと…その「神宝」は…

2012年に、古事記編纂1300年を記念して一般公開されたそうなのです。

 

その時に、毎日新聞に掲載された「写真」が…ネットで調べると出てきますが…

 

なるほど…

これを見たとき、私は、

 

 

あ、これは「水」の「形」だ…

 

 

と、わかりました。

 

 

…いえ、それが本当に「正しい」かは…わかりませんが…

…私がそう思ったのは…

この「形」を…見たことがあったからです…

 

 

それについては…また少し…私自身のことをお話しなければなりませんが…

 

 

私が以前、放送番組のディレクターをしていたことは、前にも書いたことがありますが…

…それはちょうど、まだ番組を作り出したばかりの…駆け出し新人の頃…

自分にとっては2作目の番組でしたけれども…

 

「水」

 

をテーマに、10分もののシリーズ作品を作ったことがあります…

 

中学生向けの番組で…そしてその番組枠は…それから20年くらい続くのですけれど…

…その番組の「立ち上げ」を新人ながら任され…

…ですので「コンセプト」からすべて決められる分…やりがいもあるけれどもプレッシャーもあり…何せ「新人」ですから…もうひたすらに…

元々は「教師」を目指し…学生時代にすでに都内の公立中学校で非常勤講師もしていたのですが…「放送」の世界に入ったのだから…その「思い」も番組に込めたくて…

局内の「実験室」に住み込んで(笑)…どんな「絵」が撮れるかを必死に「予備実験」していたことを…本当に今でも…懐かしく思い出します…

 

だからこそ…通り一辺倒な番組は…作りたくなくて…

「水」の…それも「本質」を…しっかりと「映像」で伝えたい…

 

…そして…その「水」の「本質」とは…何か…

…それは「表面張力」だと…

私は…思ったのです…

 

 

「水」というと…

一般的には…どんな「器」にも合わせられる「柔軟性」を思い浮かべると思うのですが…

 

実は…「水」の「一滴」をシートの上に載せてみるとわかるのですが…

「水」は、他の液体よりもいちばん「盛り上がる」のです。

…それは「水」が…どの液体(「水銀」は別として…)よりも突出して「表面張力」が大きいから…なのですが…

 

ちょっと難しいかもしれませんが…

「水」は「玉」になりやすい…

ということ…です。

 

いくつか「液体」のものを並べてみましたが…確かに「水」は他の液体に比べ「盛り上がり」ました…

 

その「姿」が…私には…

「柔軟」そうにみえた「水」の…そうではない…

「私は私!」というような(笑)…「水」の「主張」(本質)に…思えたのです…

 

だから番組では…私は…この「水」の「表面張力」を描こうと…思いました…

 

 

そして私は…その「表面張力」とは、どんなものかを…みるために…

「水」の「一滴」を「揺らして」みたのです…

スピーカーの上に「一滴」を置いて…音量を上げて「振動」を与え…その様子を「ハイスピードカメラ」で撮影しました。

 

…すると…

「水」の「一滴」が「揺れ」はじめ…「振動」が「伝わっていく」…

そのようすが…スロー再生すると…よくわかったのですが…

 

まさに…「潮涸珠(しおふるたま)」の「姿」と…そっくりなのです…

 

 

ええ、「潮涸珠(しおふるたま)」は…「水」の表面に伝わる「振動」を…あらわしています。

「涸」を「ふる」と読ませていますね。

「ふる」…「ふるえる」…

この言葉からも…私は…「水」の表面に伝わる「振動」なのだということを…確信するのです…

 

 

それでは「潮満珠(しおみつたま)」とは…何なのか…

 

…それは…その「丸い玉」の形が…「水」の本来の「姿」…なのです…

 

 

番組では最後に…毛利衛さんが宇宙に行った時の映像で締めくくりましたが…

毛利さんは1992年のスペースシャトルエンデバーのなかで、「水滴」を浮かせ、そのなかに「桜」の花を入れる実験をしているのですが…その映像をみるとわかるのですけれど…

 

無重力(微重力下?)では、「水滴」は浮かんで「玉(球)」になります…

 

…これが…「水」の本来の「形」…なのかも…しれません…(地球上では見られませんが…)

 

 

…これが…「潮満珠(しおみつたま)」…のことなのだろうと…

私には…思える…のです…

 

 

画像もなく…

しかも拙い表現で、想像しづらくて…たいへん申し訳ございませんが…(笑)

 

伝わりますか?

 

 

潮満珠(しおみつたま)」は…「水」の本来の「形」(宇宙空間での「水」)…

潮涸珠(しおふるたま)」は…その「水」に「振動」が伝わったようす(地球上(重力下)での「水」の伝わり方)…

 

をあらわしているように…私には…思えます…

 

 

私は「ハイスピードカメラ」や「宇宙映像」で…

その「水」の「姿」を確かめられましたが…

古代の人たちは…どうやって知ったのでしょう…

 

 

古代のことを調べていると…

本当に古代の人たちは「科学」のことをよく知っていると思うのです…

「マクロ」のことから「ミクロ」のことまで…

今では技術が進歩したのでわかるのですが…

古代の人たちの「目」に、なぜそれが見えたのか…不思議に思うことが…よくあります…

 

 

そして…なぜ「水」の「形」・「振動」のようすを…

潮満珠(しおみつたま)」「潮涸珠(しおふるたま)」として…伝えようとしたのか…

 

古事記』や『日本書紀』には、「形」までは書かれていないので…

鵜戸神宮」に伝わる「潮満珠(しおみつたま)潮涸珠(しおふるたま)」を制作した「人」が…なぜ、その「形」にしたのか…ですが…

 

 

…きっと…この「水」の「表面張力」というものが…

地球上の「生命」や「自然」の「基本」となる…から…なのかな…と…

(…そうだと思って…私は番組を作りました…)

 

津波」も…「表面張力」が関わりますけれど…

地球上のあらゆる「事象」に…関わってくるから…なのだと…

 

 

そして…「丸い」(満)だけでなく…

なぜ「振動」(涸)(ふる)というものが…表現されているのか…

 

 

それは…きっと…あらゆるものが…この「振動」(ふる)で「伝わり」あっている…

「物質」もそうですが…「心」も…

「人間」の「心」も…波及して…いく…

 

…そうして…この「世界」を…作り出している…

「ことば」も「振動」ですけれど…「心」も…「振動」で伝わっていくの…です…

 

 

そんなことを「伝えている」ように…私は…思うのです…

 

 

…ええ…これが…「正解」だとは…いいません…

潮満珠(しおみつたま)」「潮涸珠(しおふるたま)」について考える上で…

「こんなことを言ってた人がいたなぁ」…という程度に…頭の片隅に入れておいていただければ…幸いです…

 

 

今でも、その新人時代のことは…よく覚えています…

大変でしたけど(今の「働き方改革」からすれば卒倒するような働き方でしたが!)

上司にも先輩にも同僚にも恵まれて…楽しかったです…

…そしてこの番組は…海外の番組コンテストのfinalist賞にも選ばれたので…ニューヨークの授賞式に行かせてもらえたのも…良き思い出なのです…

 

…でも…奇しくも…その時に、私が描こうとした「水」の「姿」が…

こうして今、「古代史」とも…つながってくるとは…

 

…本当に…「人生」の「不思議」を…感じています…