「土蜘蛛」の「糸」
「糸」というと…私は「蜘蛛」を連想します。
もしかしたら、昔の人は蜘蛛の巣をみて…細長い糸のようなものを交差していけば布のようなものができるのだと思い…織物を考え出したかもしれないと想像したりします。
古代史で蜘蛛といえば「土蜘蛛」。
Wikipediaには「土蜘蛛」について
古代日本における、天皇への恭順を表明しない土着の豪傑などに対する蔑称。
と書かれています。
そして、
土蜘蛛の中でも、奈良県の大和葛城山にいたというものは特に知られている。大和葛城山の葛城一言主神社には土蜘蛛塚という小さな塚があるが、これは神武天皇が土蜘蛛を捕え、彼らの怨念が復活しないように頭、胴、足と別々に埋めた跡といわれる[5]
大和国(現奈良県)の土蜘蛛の外見で特徴的なのは、他国の記述と違い、有尾人として描かれていることにもある。『日本書紀』では、吉野首(よしののおふと)らの始祖を「光りて尾あり」と記し、吉野の国樔(くず)らの始祖を「尾ありて磐石(いわ)をおしわけてきたれり」と述べ、大和の先住民を、人にして人に非ずとする表現を用いている。『古事記』においても、忍坂(おさか・現桜井市)の人々を「尾の生えた土雲」と記している点で共通している。
「葛城」は「伊豆」の地名に関わりが深く…私は気になっています。
奈良の「葛城」は…私が小学生の頃よく遊んでいた「岩船」の西にあたります。
今思うと案外近かったのだと思います…なのに私にはほとんど記憶がありません。
あの辺りに住んでいると、「岩船」のある貝吹山で…なぜか隔たれた感じがするのです…。
その「葛城一言主神社」も、貝吹山を越えて西に行けばすぐだったのですね。
「伊豆」は「伊都」?…「糸」?
と考えたことがあります。
「糸」は「蜘蛛」とすると…
…「伊豆」…「伊都」…「糸」…「土蜘蛛」…「葛城」とつながるのでしょうか?
「蜘蛛」は「雲」とすると…「出雲」ともつながるような気がしたり…。
そして…「蜘蛛」は尾から糸を張るんですよね…。
「尾張」って…もしかして…「蜘蛛」のことを表しているのではないでしょうか?
すると…「伊都之尾羽張(天之尾羽張)」ってありますね。
イザナギが、妻のイザナミが黄泉へ行く原因となったカグツチを斬る時に使われた剣です。
「伊都」も「尾張」も「蜘蛛」のことだとしたら…そこに「羽」という字が入っています。
「羽」からは「鳥」をイメージします。
「蜘蛛」の天敵は…「鳥」。
…とすると、「鳥」と戦って「蜘蛛」は敗れたのでしょうか?
それとも「尾張」の間に入っているということは…一緒になったということでしょうか?
そして「蜘蛛」の天敵のもうひとつは…「蜂」。
「蜂」は…まず「蜘蛛」のいちばん弱いところ…腹の付け根を下から刺してマヒ状態にさせるそうです。まだ生きている状態です。そこに卵をひとつ産み付けて…「蜂」の幼虫はその「蜘蛛」を栄養にして育ち…食べ終わる頃にはさなぎになっているそうです。
「蜂」ってそんなことをするんだと驚きましたが…この話し…何かと似ていませんか?
「スサノオが投げ込んだ斑馬の皮に驚いてアマテラスの機織女が杼でホトをついて死んでしまう話」と「倭迹迹日百襲姫命が大物主が蛇だと知って…驚いた拍子に箸がホトをついて死んでしまう話」です。
…とすると…。
なんだか頭がコンガラガッてきましたが(笑)…。
おまけに…「蜘蛛」という漢字。虫偏に「知」と「朱」です。
「蜘」だけでも「くも」という意味なのだそうですが…。
「蜘」はオス。「蛛」はメスとも…。
なるほど…。
でも…辻褄は…あって…いるのかな?…。
頭で考えれば考えるほど…ぐるぐる堂々巡りになってしまうので…
…直感を信じていこう…(笑)