「大久米命」と「空海」と「岩船」
「大久米命」…この人のことも私はとても気になっています。
奈良の橿原には「久米寺」というお寺があります。聖徳太子の弟の来目皇子が開いたといわれています。久米仙人という人の話もあります。
私は小学生時代、橿原に住んでいて、橿原神宮近くのこの久米寺も身近な場所だったのですが、例の巫女的な母がよく「久米寺というのは大切なところなんだよ…」とつぶやいていたのが心に残っているのです。
小学生の頃ってなぜか、ふとしたつぶやきみたいなものを心に留めていることがありますね。
他に「日下」という苗字の先生が新しく学校に来たときに、担任の先生が「日下と書いて『くさか』と読みます。『くさか』とは昔からある重要な名前なんですよ…」みたいなことを何気なく話していたのをなぜか覚えています…。
今、歴史をしらべていると確かにそうだとわかります。
そして、なぜそのことが私の心に残っていたのか…その時から繋がっていたのかな?
と不思議に思います。
それでいうと…小学生時代を過ごした場所。そこには象徴的な『岩』がありました。
「岩船」です。
小高い山の上に推定160トンといわれる(加工された)大きな岩があるのです。
子どもたちには格好の遊び場で、よく競争してその岩にのぼっていました。
当時は見晴らしがよくて、その上に立てば、大和三山や飛鳥や桜井や…奈良の街並みが遠くまで見渡せたのです。
…この場所も…今ではとても重要だと思っています。
そして…機織姫に繋がっていくと思っています。
話がずいぶんとそれてしまいましたが…伊豆山の出来事から歴史を調べたときに、この私の思い出から「久米寺」もしらべることとなり…ここから「大久米命」「空海」と繋がっていき…高野山での不思議な出来事を思い出すことになっていったのです。