機織姫を探して…

今、私はひとりの姫を探しています。 その姫と…私は伊豆の山ですれ違ったようです。 …それからいろいろなことがつながり始めました…

伊豆の山

なぜ私がひとりの姫を探し出すことになったのか…

今、振り返り俯瞰してみると「なるほど」と思うのですが、その当時は何がなんだかわかりませんでした。

 

まずどこから話し出せばいいのか…全ては最後に繋がるのだから…そのきっかけとなった伊豆の山での出来事から語り始めればいいのかもしれません。

 

2年前になるのでしょうか…年も暮れの12月の終わり。鎌倉の実家に帰っていたとき。時間があったので前から気になっていた伊豆山神社まで家族でドライブに行くことにしました。

西湘バイパスは渋滞していたので、途中山を越えて熱海の方へ下りることにしました。

学生時代から東京に住んでいて…伊豆の辺りもよく遊びにきていたのに、この山越えの道は初めてでした。思ったよりも山は高く…途中見える相模湾がだんだんと離れて行き…大パノラマが広がり始め…まるで鳥になって地上を見ているような感じがして不思議だったのを覚えています。

頂上のドライブインで休憩すると、反対には芦ノ湖がみえて…昔、その湖畔で夏を過ごしたときの、庭の芝生と湖が境目なく続いていく穏やかな風景を思い出していました。

…それから…湯河原の方へ下りて目的地へ向かったのですが、出発したのも遅かったからか…着いたのは15時くらいだったでしょうか…社の扉はもう閉まっていました。

でも私が行きたかったのは…その社の裏にある山だったのです。山の上に本宮があると書いてあったのでそこまで行こうと思っていました。

…日は翳り始めているけれど登ったのです。