機織姫を探して…

今、私はひとりの姫を探しています。 その姫と…私は伊豆の山ですれ違ったようです。 …それからいろいろなことがつながり始めました…

「海坂(うなさか)」

 

だんだんと「子育て」も少しずつ手を離れ始め…

そろそろもう一度「自分」のことを始めてもいいかなと…

そんなタイミングで新たな展開がはじまり…

 

…いよいよ、私も、「東北」について、考える時期にきたのかもしれません。

 

 

「海坂」…うなさか…

 

最近仕事で、藤沢周平について調べることがあって…

藤沢周平の小説に出てくる「海坂藩」。

 

「海坂」「うなさか」…なんだか、とてもやわらかく良い響きです。

 

すると、ある本に、その意味が書かれていたのです。

 

「海坂(うなさか)」

古語。『万葉集』『古事記』に記される。

海境、海界とも書き、「人間界」と「海神界」との境。

海山彦と山幸彦。豊玉姫の出産の場面で、姫が海神の国へ帰っていくときに「海坂」という表現がある…

 

あっ!…  

仕事で調べていたのに…それは…

きっと、私がこの言葉と出会うためだったんだろうと…そう思えました。

 

…今は、まだはっきりと言えないのですが…

これが、私にとって…とても大切な「ことば」だということだけは…わかります。

 

 

「海坂」…うなさか…

 

そう…この『機織姫を探して…』のブログをつくるとき、

「海の波」の写真…

それも何かが起こりそうな前触れの「海」の写真…をつかったのは…

…きっと…意味があるのです…。

 

 

「海坂」…うなさか…

 

藤沢周平は、「金峯山」の麓・高坂地区に生まれました。 

その場に、私も立ってみると…

「月山」や「鳥海山」などの美しい山々を遠くに眺め、自然豊かなところです。

 

この地で育った藤沢周平が「海坂」という言葉と出逢ったのは、

自身が参加した俳句の句誌からという…

…しかし、きっとそれは…必然だったのかもしれない…

 

「海坂」…うなさか…

 

「海坂」…うなさか…

 

この「ことば」には…

私の「心」の奥を…突き動かすものがあります…。

 

帰りは、日本海沿いを車で走りながら…

まだ雪の舞う荒波に…その「ことば」を…私は重ねていました…。