機織姫を探して…

今、私はひとりの姫を探しています。 その姫と…私は伊豆の山ですれ違ったようです。 …それからいろいろなことがつながり始めました…

「双葉葵」の暗号

木嶋坐天照御魂神社蚕の社)」にも「賀茂別雷神社上賀茂神社)」にも「賀茂御祖神社下鴨神社)」にも「双葉葵」が描かれていますが、それぞれ形が少しずつ違います。

 

そして、「双葉葵」というのだから二つの葉だけが描かれていると思っていたら…「二つの葉」の間に「花」のようなものも描かれています…。

 

それで実際の「双葉葵」とはどんなものか調べてみると…

フタバアオイは名の通りハート形の葉を普通は二つつける特徴がある。花は小さくて、地際に俯いて咲く。花の構造などの特徴からカンアオイ類と区別して別属としたこともある。

京都賀茂神社葵祭で用いられることからカモアオイ(賀茂葵)の異名もある。標準和名は葉が二枚ずつ出ることに依る[1][2]。他に別名としてヒカゲグサ、フタバグサ、カザシグサ(挿頭草)、モロハグサ(両葉草)も知られる[3][4]

そして、

背の低い多年生草本[5]。茎は地上を横に這い、多肉質で紫を帯びた褐色、節の間が長く伸び、枝分かれしてその先端には鱗片葉を互生する。葉は茎の先端に生じ、対生状に2つ(時に1つだけ)つく。葉は1年生で、長い柄がある。葉身は薄くて卵心形で、先端は尖り、基部は深い心形で半円形の側片がある。葉の面には、初めは両面、特に葉脈の上に白く短い毛があり、同様の毛は葉の縁に沿っても並ぶ。

は対をなす葉柄の基部から出て一つだけ生じ、花柄には毛がある。花弁はなく、花弁状に発達した萼片は淡紫色で、下半分は融合して椀形となり、その外面には毛が多い。萼片の先端の三角状の列片は反り返って萼片基部に接する。

上記のように花弁に見えるのは萼片であるが、ウスバサイシン類やカンアオイ類ではそれが先端の裂片を残して互いに癒合して壺状になり、カンアオイ類ではさらにその口が環状の構造によって狭まっているのに対して、この種では基部近くまで癒合せず、分かれている。

めしべの花柱は6個あり、互いに合着して柱状になっている。雄しべはその周囲に12本あり、長い花糸を持つ。この花糸は、開花当初は反り返っているが、次第に立ち上がり、先端の葯が柱頭に近づくようになる。これは自家受粉をしやすくするものと考えられる[6]

 

「花」は自家受粉するためか、葉の上には出ずに、葉の下でひっそりと咲くようです。

または、地面を這う昆虫…例えば「蜘蛛」を媒介して受粉をおこなう可能性もあるかもしれないが、確認はされていないとのこと…。(…「蜘蛛」なのですね)

 

 

私はなぜか、この「花」に興味を持ちました。

…特に、「木嶋坐天照御魂神社蚕の社)」の「双葉葵」の「花」です。

 

賀茂別雷神社上賀茂神社)」と「賀茂御祖神社下鴨神社)」は、実際の「双葉葵」のように「花」は小さく描かれていますが、「木嶋坐天照御魂神社蚕の社)」の「双葉葵」の「花」は、実際とは異なり大きく高く描かれています。

…そして茎も三つそれぞれ分かれています。

 

…それはきっと…「父」と「母」と「子」を表しているからなのだと…そう感じます。

それぞれが重要だから…強調しているような…。

 

「葵」は…「あ(阿)」「お(尾)」「い(伊)」…だからです。

 

 

「露草(月草)(鴨頭草)」の「花」は「青い二つの花びら」が目に留まりますが、もうひとつ小さな白い花びらがあるのです。「3つ」なのです。

…ここにも…さりげなく隠されています。

 

木嶋坐天照御魂神社蚕の社)」の「双葉葵」の、二つの葉の間にまっすぐ立ち上がった「花」が表すものは…

 

尾張(終わり)」になった(隠された)けれども…「水面下」では続いている…

 

そんな感じもするのです。

 

 

毎年5月に「賀茂別雷神社上賀茂神社)」と「賀茂御祖神社下鴨神社)」で行われる「葵祭」。その祭りを飾るのは「葵桂(あおいかつら)」。

内裏宸殿の御簾をはじめ、牛車(御所車)、勅使、供奉者の衣冠、牛馬にいたるまで、すべてに飾られるそうです。

 

その「葵桂(あおいかつら)」とは…「桂の木」の葉と「葵」の葉を絡ませてつくるのだそうです。

 

「桂の木」と「葵」…なのですか!

 

なんだか…やはり…繋がっていきます。

 

 

…いろんなところに、いろんなものがさりげなく現れているのがわかります。

 

そうやって…何千年という時を経ても…伝わるようになっているのだと…

古代の人々の「心」「思い」が伝わってきて…少し胸がいっぱいになりました。